続・シエスタの島で出逢ったアノ声
2011年 08月 03日
---前話の続き---
「わかったぁーーーーーっ!」
彼女の声...、 "あの人" にソックリ!。
さて、 "あの人" とは?
彼女の家族は全部で7人。
彼女と旦那さま、子供が男のコ・女のコ・男のコの3人。
それとどちらかの親御さんご夫婦が2人。
そして、今しがた遅れてやってきた3人は、彼女の兄妹なのか友人なのか、赤ちゃん連れの夫婦。
彼女の声...
「サザエさんにソックリ~ッ!!!」
いや、声だけでなく会話のリズムだってそうだし、髪型までもがほぼアレ。
オドロキなのは、上の男のコと女のコの2人が、彼女の弟妹ではなく子供だという違いはあれど、その家族構成までもうりふたつ!。
おまけに、ノリスケ一家も一緒だし。
サザエさんたちの足下には、ちゃんとタマもいる。
ただ、4~5匹とちょっと多いし、毛色も白ではなく三毛や黒だけど。
それに、さっきオーダーを取りにきたウエイター。
長身だし、その分厚い唇は、いかにもアナゴさんっぽい。
なによりその特徴的な声。
誰が聴いてもサザエさんの声である。
いや、 "サザエさん" ではなく、 "カラマリさん" だ。
カラマリさん、その後もずっと「カラマリーア!、カラマリーア!」とことあるごとに繰り返し、私が食事を終えて店をあとにする時も後ろから「カラマリーア!、カラマリーア!」と聞こえてきた。
私が食べたのはアーティチョークなのかカラマリなのか、よくわからなくなってしまった×××。
次の日...
町を歩いていると、何処からか微かに「カラマリーア!、カラマリーア!」と聞こえてくる気がした。
昨日いやというほど繰り返し聞いたので、まだ頭の片隅に残っているようだ。
...と思っていたら、向こうから見覚えのある一行が...。
カラマリさん一家だ!。
昨日のカラマリがよほど美味しかったのか、ニコニコ顔で「カラマリーア!、カラマリーア!」と連呼している。
これだけ喜んで食べてもらえるなら、彼女の胃袋におさまったイカも幸せなのかもしれない。
それから4~5日後...
別の島のタベルナで、ランチにカラマリのフライをいただいた。
ところでこのカラマリのフライ、国籍・老若男女を問わず人気のメニューである。
良質のギリシャ産オリーブオイルで揚げられたフライは、文句のつけどころがなく美味で、私も好んでよく注文する。
旅の初日に食べて以来のカラマリだったので、改めてその美味しさを味わっていた。
「なるほど、 "カラマリさん" が病み付きになるのも当然だなぁー...」
...と思ったその時。
遥か彼方から...
「カラマリーア!、カラマリーア!」
.............................
「えーいっ!、いったいどれだけカラマリが好きなんだぁーーーーーっ!!!」
みんな大好き、カラマリのフライ
アツアツ揚げたてに島のレモンを搾って
左はメリヅァノ・サラタ、茄子のディップ
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by photographerasuha
| 2011-08-03 23:00