ギリシャからの手紙
2009年 10月 21日
先週、ギリシャのシエスタの島から一通のエアメールが届きました。
差出人は、昨年の取材時に宿泊した民宿のオーナーのお爺さま...、いえ、おじさまです。
おじさまは、その昔、日本の大手海運会社の貨物船にクルーとして乗っていらした方なので、当時の日本のことをよく憶えていました。
おじさまの部屋には、古いシチズン製のパネル時計が今も動いていて、テーブルの上には日本各地で集めたらしきマッチ箱がいくつかありました。
煎れたての温かいグリークコーヒーをいただきながら、おじさまの昔話を聴いていたら、その情景がまるで映画でも観ているかのように浮かんできます。
横浜・伊勢佐木町を歩いたこと、銀座のデパートに行ったこと、長崎、門司、神戸...。
遥か昔のことですけど、細かなことまでしっかりと憶えていらっしゃいました。
印象的だったのは、昔話をしているおじさまの懐かしそうな顔...。
何とも言えない楽しそうな、とてもとても穏やかな表情でした。
日本人があまり訪れない島の村なので、きっと話したかったのでしょうね。
そんなおじさまからの手紙。
昔話の続きと近況が、便箋2枚の表と裏に余白無く書かれています。
同封してあった絵葉書5枚にも、同じくビッシリと。
おじさまの物語、また聴きたいなぁ...。
Eメールは世界中どこへでもあっという間に送信できて、本当に便利な手段ですよね。
でも、 "郵便で届く手紙" って「真心」が凄く伝わってきますよ。
たまには手書きで手紙、書いてみませんか?。
字が汚くても誤字があっても(あぁ、耳が痛い...)、大丈夫!。
きっと伝わりますよ、...特に大切な人にはネ。
そうそう、外国へのエアメールには "印紙" ではなく "切手" にしてもらうと、相手の方に喜ばれますよ。
是非!。
にほんブログ村
by photographerasuha
| 2009-10-21 18:18