またしても、残念な災害が起きてしまった。
自然の力には逆らえないのだけれど、こうも立て続けだと滅入ってしまう。
私が今住んでいる町も、活断層の宝庫と言われる三浦半島の根っこに位置している。
決して他人事ではない。
日本は地震大国として世界的に有名だ。
なにしろ、国土全体が火山帯の上に乗っかっているのだから。
そのおかげで、温泉が多いという恵みもあるのだけれど...。
地震が多い国というのは、その地学的な要因からある程度限定される。
同じアジアなら中国やインドネシア、南米ならメキシコやペルー、中東ならイランやアフガニスタン辺りが代表格。
一見穏やかそうな地中海地方も例外ではなく、やはり火山の多いイタリア、そしてギリシャだ。
エーゲ海の真ん中に浮かぶサントリーニ島。
世界中からやってくる観光客で賑わうこの島も、その過去は地震による壊滅と復興の繰り返しだ。
それもそのはず、島自体が今もなお活火山なのだから。
サントリーニ島は5つの島から構成されていて、普段サントリーニ島と呼ばれている一番大きな島は、ティラ島とも呼ばれる。
空港があるこの島の中心の町フィラから海を臨むと、すぐ正面に小さな島がふたつ浮かんでいるのが見える。
ネア・カメニ島とパレア・カメニ島だ。
このふたつの島こそが噴火口で、フィラの町がある崖は外輪山になる。
ちょうど火山のてっぺん部分だけが海から顔を覗かせている...、そんな格好だ。
特にネア・カメニの方は活発で、水蒸気状の噴煙をたなびかせているのが見える。
遥か昔から幾度となく噴火しては、島内の町はもちろんのこと、周辺の島々にも大きな被害を与えてきた。
最近の噴火は1950年で、島のほとんどの建物が被害に遭ってしまった。
現在の白と青の美しい町並みからは想像もつかないけれど、今でも崖の斜面には廃墟となった伝統的な横穴式の住居跡が点在している。
これから夏に向けて、サントリーニ島は日毎に賑わいを増してゆく。
ハイシーズンには、町の通りはバカンスを過ごそうと繰り出した人々でごった返して、思うままには歩けないほど。
その活気のある様子からは、過去の悲劇の欠片さえ見つけることは難しい。
今回被害に遭われた地方も、地震活動が早く沈静化して、復興へと転換することを祈るばかりだ。
普通の平穏な生活ができるように...
安心して眠れる夜を少しでも早く取り戻せますように...。
夕暮れのネア・カメニ島
火を噴いたなんて信じられないほどの静けさ
それでも、ところどころに海中温泉が湧いている
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2016年4月23日(土)
11:00〜17:00
世田谷文化生活情報センター
キャロットタワー・4階
(東急田園都市線/世田谷線・三軒茶屋駅隣接)
入場無料です
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