シエスタ・フォトグラファー ASUHA-明日葉- による、ゆったり・まったり・のんびり癒し系ブログ。ウェブサイト In the town of SIESTA 本編とは少し違ったGraffiti(落書き)を描きます。


by photographerasuha
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それにしても、親切な人たちだ。
まるで手品のように次から次へとポケットティッシュを取り出しては、頭の先から足下まで念入りに拭いてくれている。
...と、その時だった。

「ペリペリペリ...」

どこか聞き覚えのある乾いた音。
え~と...?、あれ?、もしかして...
私のバッグ???。

肩から斜め掛けにしたバッグ。
大切な財布はもちろん、あらゆるモノが入っている。
そして、交換レンズも。

バッグのフラップ(蓋)は、バックルとベルクロの二重留め。
レンズの交換はあまりしないけど、いちいちバックルを留め外しするのは煩わしいので、普段は外してある。
そう、その「ペリペリ...」という音は、ベルクロを引き剥がす音だった。

驚いて目を向けると、男(ここからはもう "男性" とは言わない!)がフラップを持ち上げて、鳩のフンを拭いている。
確かにベットリ汚れが付いてはいるけれど、ソレを拭くのにわざわざベルクロを剥がす必要は無い。
ここで確信した。

「ケチャップ強盗だっ!!」

実はヨーロッパではよくある手口。
ターゲットの衣服にケチャップやアイスクリームなどを付けて、拭き取るフリをして注意を逸らしておいて、その隙に貴重品を抜き取る...というモノ。
私自身、これが初体験だ。

こんな時は、とにかく慌てないこと。
バッグをしっかり押さえて、自分の正面に持ってくる。
これだけで、もう相手は手を出せない。

「オーケー、もういいから、ありがとう」

そう言いながら歩き出すと、彼らも気付かれたと悟ったのか、それ以上は絡んでこなかった。
すぐにバッグの中を確認したけれど、幸い何も盗られたものは無い。
もし、ベルクロの音がしなければ、ちょっとマズいことになっていたかも。

実はなんとなくだけれど、早い段階で怪しさを感じていた。

そもそも、 "鳩のフン" はあんなに緑色じゃないし、サラサラとした感じじゃない。
なにしろ、ホンモノをかけられた経験があるから、これは自信がある。
それらしく似せて作った液体を、背後から水鉄砲か何かで吹きかけたのだろう。

それに "ポケットティッシュ" 。
女性ならバッグにひとつは入っているだろう。
けれど、あんなに大量に持ち歩くことはあり得ない。

宿を出て間もなく出遭ってしまった、とんだアクシデント。
アンダルシアの爽やかな朝、貴重な時間が洗濯で潰れてしまった。
そう考えると、宿の近くで良かったのかも?。

スペインに限らず、旅先で出逢った犯罪ネタはまだまだあるけれど、それはまたの機会に...。

それでも、路地裏歩きはやめられない
町の本当の魅力は、路地裏にこそある
陽が落ちてからの一人歩きは気をつけて


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by photographerasuha | 2015-03-19 17:59 | Trackback | Comments(2)
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南スペイン・アンダルシア州の州都、セビージャ。
その旧市街には昔ながらの佇まいが残り、素敵な雰囲気を醸し出している。
中でも、かつてはユダヤ人居住区であったサンタ・クルス街の町並みは特筆ものだ。

道幅は狭くて、まるで迷路のように入り組んでいるから、地図なんてほとんど役に立たない。
けれど、私はそんな路地裏を宛ても無く、迷いながら歩くのが大好きだ。
何かがありそうで、ワクワクしてくる。

「冷たいっ!!」

その日も、そんな路地裏の小道を歩いていたのだけれど...
突然、空から何かが頭に降ってきた。
ソレは髪の毛を通り越して、地肌まで濡らしてしまった。

建物の間から見える空は雲ひとつ無く、地中海地方らしい爽やかな青空だ。
雨じゃないなら、誰かベランダの植木鉢に水をあげていたのだろうか?。
と、そこに後ろからデュエットで話しかけられた。

「どうしたの?」
「大丈夫?」
見た感じ、30歳後半くらいのカップルだ。

「大変!、汚れてるわよ!」
「うわっ、こりゃヒドいな!」
驚いて髪を触ると、緑色の液体が...。

「あ〜、こりゃ鳩のフンだよ。ほら、上を見てみなよ」
なるほど、建物の軒下に鳩が何羽か団子のように固まっている。
ウン悪く、浴びてしまったらしい。

女性はバッグからポケットティッシュを出して、やさしく拭いてくれた。
「おいおい、後ろはもっとヒドいぞ!」
見れば、Tシャツもショートパンツもあちこち緑色に。

「ホント!、ほら、コレも使って!」
女性はもうひとつティッシュを取り出して渡してくれた。
それでも、みるみる染まってしまい、何枚あっても足りないくらいだ。

男性は手が届かない後ろを拭いてくれている。
なにしろ、人通りの少ない路地裏。
男性だけだったらちょっとコワいけれど、カップルなら安心だ。

と、その時だった...。

---続く---

地図を見ながら歩くと、せっかくの素敵な町並みを見落としてしまう
載っていない小道も無数にあるし、そのうち方向がわからなくなったり...
どうせ迷うのなら、見ない方がず〜っと楽しい♪


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by photographerasuha | 2015-03-10 23:12 | Trackback | Comments(0)

続・スリ

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学生時代にヨーロッパを巡った旅でのことだ。

初めて訪れた、フランス・パリの街。
エッフェル塔、凱旋門、ルーブル美術館...
テレビで何度も観た建築物の数々が今自分の目の前にあることに、ついついはしゃいでいた。

セーヌ川の川辺に並ぶ絵描きたち、メトロの駅に集うミュージシャン。
プジョーの自転車に乗った男性は片手に花束、その向こうにはバゲットを小脇に抱えた人。
道行く人々が皆、とにかくお洒落に映った。

長い旅の途中、どこかで親や親戚へのお土産を買って帰りたいのだけれど...
このあとに行くイタリアにはきっと垢抜けたモノがあるだろうし、その次のエジプトには何かもっと珍しいモノがあるかもしれない。
そうも思ったけど、先ずはこのお洒落なパリで探すことにした。

早速、両替をするため銀行へ。
お土産代の他に、当面の旅費も必要だったので、多めに替えておくことにした。
日本円にして、5万円分くらいだろうか。

そこからどこへ行ったのかはもう忘れてしまったけど...
すぐメトロに乗って、どこかの駅で降りた。
改札を抜けて、階段を上って、地上へと出た。

冬のパリにしては、よく晴れて明るい日だった。
...けれども、私だけは漆黒の闇に包まれていた。
何故なら...

「無いっ!!」

ジャケットのポケットに手を入れると、そこにしまったはずものが無くなっていた。
さっき銀行で両替したばかりのお金が全部...。
もう汗は吹き出るわ、顔は真っ青になるわで、周りにいた人にはさぞ気持ち悪い日本人に映ったことだろう。

車内か駅構内で落としてしまったのだろうか?。
いや、ポケットにはジッパーとスナップボタンの付いたフラップがあるから、落ちるはずはない。
茫然としながら、スリに遭ったのだと理解した。

迂闊だった。
きっと銀行で両替したときから狙われていたのだろう。
掏られたことももちろん悔しかったけど、油断していた自分自身がどうにも情けなかった...。

...と、そんな実体験もあって...
服のポケットには、金目のものは入れないようにしている。
それだけで、嫌な思いをしなくてすむのだから簡単なことだ。

どんな分野にもプロフェッショナルがいるけれど、スリも然り。
前回のポストのスペインでの件は、かな〜りヘタな例だ。
プロは気配を完全に殺して完璧な "仕事" をするので、気付いた時にはもう後の祭だ。

旅先での街歩き、くれぐれも気をつけて。

苦い思い出のあるパリのメトロだけど...
時には素敵なパフォーマーが楽しませてくれる
ホットな演奏を聴かせてくれた陽気なジャズメン


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by photographerasuha | 2015-03-03 23:02 | Trackback | Comments(2)

スリ

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前回のポストでは、旅先で出遭う犯罪に触れたけれど...

実は私自身、この南スペインの旅の間にいくつか遭遇することになってしまった。
ただ、実際に被害は無く、いずれも未遂に終わった。
それなりに用心していたからか、それともただ運がよかっただけなのかはわからないケド...。

ある日、バスの切符を買うために、ターミナルの窓口へ。
ふたつある窓口には、それぞれに3人ほど並んでいて、私もその後に続いた。
程なくして、自分の順番がやってきた。

係員に行き先を伝えると、「2ユーロよ♪」と返ってきた。
バッグから財布を取り出して小銭を探していると...
横からひとりのおばさんが割り込んできた。

日本でコレをやられると腹が立つのだけれど、向こうだとそれほどでもないから不思議だ。
まあ、時々あるコトだし。
なにやら係員と話しているので、その間にお金を用意しよう...

「ん???」

おかしい...。
何がおかしいって...
パンツの...ポケットに...

「誰かの手が入ってきてる!?」

ひょっとして、痴漢?。
いやいや、そうじゃない。
明らかに何かを探している。

「スリだっ!!!」

ポケットの中の手を巻き込むように、大きく身体を捻ってみる。
すると同時に、ある人物がよろけた。
そう、割り込んできたおばさんだ。

手元が見えないように、バッグと雑誌で巧みに隠している。
常習犯かもしれないが、なにしろヘタクソだ。
さすがにバレたと悟ったようで、そそくさと人混みの中に消えていってしまった。

幸い、盗られたものは無し。
ポケットには何も入っていなかった。
というよりも、普段から入れないようにしているからこそ。

それはかつての体験が教訓になっているのだけれど...

ー続くー

大きな町は犯罪も多くなる
そのターゲットとして日本人は人気が高い
人混みの中では、普段より少しだけ慎重に!


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by photographerasuha | 2015-02-25 23:14 | Trackback | Comments(6)

海外は危ない?

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旅にアクシデントはつきものだ。

もちろん、そんなモノは無い方がよいに決まっている。
ただ、前回のポストのような「もらい事故」的なものは避けようが無い。
それは仕方が無いこととして、中にはリスクを下げることができるものもある。

「海外に行ってるみたいだけど、危なくないの?」
「向こうって、治安よくないんでしょ?」
...なんてコトをよく訊かれるけれど、果たして「危ない」のだろうか。

確かに世界には『本当に危ないところ』も存在する。
けれど、普通はそんなところには行かないだろう。
一般的な旅行なら、その目的地の大半はガイドブックに載っている場所のはず。

フツーの旅行者が旅先で出遭うアクシデントといえば、そのほとんどは軽犯罪。
中でも、窃盗系の被害だろう。
例えば、置き引き・スリ・引ったくりといったやつだ。

確かに日本の犯罪発生率は海外のソレよりも少ないかもしれないけれど、それはあくまで数値としての話。
被害にあってしまえば、確率なんて何の意味も無い。
海外でも日本でも悪いヤツは必ずいるし、何処であれその獲物になってしまう可能性はある。

で、その悪いヤツらが多く集まるのが、旅行者に人気の観光地や大きな街だったりするから始末が悪い。
季節やイベントで旅行者がその目的地を移動すれば、彼らもまた追いかけるように移動する。
人が多いところは、犯罪もやり易いのだ。

だからといって、旅先でずっと身構えてばかりいては、旅を楽しむことができない。
いや、気疲れするほど神経質になる必要は無い。
最低限のことにさえ気をつけていれば、グッと被害に遭う危険を減らすことができる。

難しいことではない。
「バッグは身体の前側に」「ポケットに貴重品を入れない」「一目のあるところで財布を出さない」「人気の無い路地裏は避ける」...
などなど、常識的なことばかりだ。

ただ...、旅先では案外コレができない。
開放的な気分になって、無意識についつい油断してしまっているもの。
特に旅の後半は、旅の疲れが溜まっていたり、帰国を控えた安堵感もあったりで、一層注意力が落ちているので要注意。

不必要なアクシデントに巻き込まれては、せっかくの楽しい旅行が台無しだ。
後で悔やむよりも、ちょっとした心掛けで未然に防ぎたい。
旅の一番の目的、それは...

『無事に帰国・帰宅すること』

なにより、これに尽きる。

大都市は気の抜けないところもあるけれど...
小さなシエスタの町はいつものんびり
昼間からタパスをつまみながらワインで乾杯♪


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by photographerasuha | 2015-02-19 23:11 | Trackback | Comments(0)

事故

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『パーン!、パーン!、パパーーーーーン!!』

コルドバからグラナダへと向かうバスに乗っているときだった。
適度な揺れが心地良く、ちょうどシエスタ時だったこともあって、ゆったりと夢の中を泳いでいたのだけれど...
けたたましいクラクションの音で、いきなり現実の世界へと連れ戻された。

『キキーッ!、キキキーーーーーーーッ!!』

瞼が開いたかどうかさえわからないうちに、今度は急ブレーキ。
自分の意志とは関係なく、前の座席にカラダが押し付けられてしまう。
「これは、ただ事じゃないな」と思ったその瞬間......



それは今まで経験したことの無い衝撃だった。
例えようの無い異質な感覚。
聞いたことの無い鈍い音。

乗客はお互いに顔を見合わせて、前方の様子をうかがった。
フロントガラスの向こうには、広大なオリーブ畑に挟まれた真っ直ぐな一本の道が延びている。
ただそれだけだった。

バスは止まること無く、人が歩くほどでゆっくりと動いている。
高架ではないけれど、一応ここは高速道路。
完全に停車してしまっては、かえって危ないからだろうか。

ゴトンゴトン...と、何かを踏み越えたようだった。
乗客が一斉に後ろの窓に視線を向ける。
ゆっくりと "何か" が遠ざかって行くのが見えた。

それが何かはわからない。
ただ、大きなものがひとつ...
物体と化したものが、道路の上に転がっていた。

幸い、怪我人は出なかった。
ドライバーは何事も無かったようにバスを走らせ、乗客は各々音楽を聴いたり眠ったりと、それまでの続きの時間へ。
私も夢の中へ戻りたかったけれど、どうにも飛び込むことができなかった。

かといって、特にすることはなく、ただぼ~っと車窓から果てしなく広がるオリーブ畑を眺めるしかない。
代わり映えしない風景が延々と続く中、一本の標識が流れて行った。
その黄色い標識には動物のシルエットが描かれていて、短い言葉が添えられていた。

『牛出没、注意』

予定どおりの時刻にグラナダのターミナルに到着。
バスを降りると、誰もがそうしたようにフロントを覗き込んだ。
コルドバで乗車した時とは変わり果てた姿のバンパーやライトがそこにあった。

多分、あれはそうだったのだと思う。
自分ではどうすることもできなかった「事故」だけれど...
ひとつの命が消えた瞬間に居合わせてしまった。

夕空のキャンバスに影絵のように浮かぶアルハンブラ宮殿も...
この日ばかりは何となく悲しげな色に見えた。

制限速度・時速90キロ
自然の中では異常なスピード
運転はくれぐれも気をつけて


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by photographerasuha | 2015-02-10 18:01 | Trackback(1) | Comments(0)
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『アンダルシアでフラメンコを観るっ☆』

それが、今回の旅の一番の目的。
スペインでフラメンコを鑑賞するのはこれが初めてではないけれど、なにしろ南スペイン・アンダルシア地方はその本場。
やっぱり、聖地でホンモノを体験したいもの。

アンダルシアの町の夜の裏通りを歩けば、そこかしこからリズミカルなサパテアード(タップのように、靴で出す音)が漏れ聞こえてくる。
ショーだったり、教室のレッスンだったり、はたまた微酔いで上機嫌の客のいるバルだったり...。
そしてそれに合わせるかのように、どこからともなくギターラ(ギター)の音が路地を通る風に乗って追いかけてくる。

フラメンコは、タブラオと呼ばれるショーハウスで観ることができる。
簡単に言えば、専用のライブハウスのようなものだ。
大きなところでもせいぜい50席程度と、割とこじんまりとしている。

そのおかげでステージとの距離が近く、ただでさえ抑揚の激しいパフォーマンスがより力強く感じられる。
最前列など、バイラオーラ(女性の踊り手)のファルダ(衣装)の裾が、ビシバシと容赦なく当たってしまうほどだ。
カンテ(歌)もギターラも普通はマイクを通さないので、生音の繊細な表情に触れることができる。

音楽も演劇も、絵画も写真も、それにスポーツも、ライブに勝るものは無い。
いくら最先端のテレビやインターネットで映像を観ても、どうやったってホンモノには到底敵わない。
ましてや、フラメンコならではの情熱的な鼓動は、ステージを目の前にしてこそ楽しめるというものだ。

町によって、タブラオによって、そして踊り手によって、そのスタイルはさまざまだ。
なので、滞在先を移動する度に、タブラオに通うことになってしまった。
それでも、けっして飽きることは無く、それどころかますます魅了されるばかりだった。

そんなわけで、すっかりフラメンコの虜になって帰国。
それからというもの、夜な夜な激しいサパテアードの音が聞こえてくる気がした。
幻聴が聞こえるなんて、相当感化されてしまったらしい。

それにしても、どうにもその音がリアルすぎる。
おかしいな...と思ったら、音は隣の家からだった。
どうやら娘さんがフラメンコを習い始めたらしく、夜に練習しているようだ。

どうりで...。

フラメンコの踊り手と言えば女性を連想するけど...
男性のスピードとキレ、そしてエナジーに圧倒されてしまった
ウーン、せくすぃ〜〜〜♪


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by photographerasuha | 2015-01-31 23:13 | Trackback | Comments(0)

お陽さまの実

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地中海地方の特産品は多々あるけれど、柑橘類もそのひとつ。

例えば、オレンジ。
...と言えば、きっと『バレンシア・オレンジ』を連想するだろう。
因みにバレンシアは、オレンジ栽培には不可欠な強い太陽の光が降り注ぐ、スペイン第三の都市の名前だ。

ところが...、実はその原産はアメリカ・カリフォルニア。
イロイロとあって、バレンシアの名前を冠することになったらしい。
それでも、スペインの地中海沿岸はどこもかしこもオレンジ畑だらけで、それが名産品であることには違いない。

学生時代、旅の途中でビタミン補給を兼ねてよくオレンジジュースを飲んだけれど、格段に美味しかった国がふたつある。
ひとつは、エジプト。
そしてもうひとつが、スペインだ。

店先で目の前で絞ったものをいただける、いわゆるジュース・スタンド。
当時はまだ機械式のものは多くなく、手搾りが多かった。
表皮の油分も混入するせいか、その豊かな香りは例えようが無いほどで、今でも鼻の奥に残っている。

もちろん、果汁も素晴らしかった。
信じられないくらいの甘さと適度な酸味。
とにかく濃厚で、喉を通る度に感動を覚えたものだった。

ここコスタ・デル・ソルは、まさにオレンジ色のお陽さまが微笑む地域。
オレンジ栽培には最適の場所だ。
果物屋の店頭に並ぶオレンジを持ってみればズッシリと重く、果汁をたっぷり蓄えていることをうかがわせてくれる。

そんな「お陽さまの実」を搾ったフレッシュ・ジュース。
その味は、今もなお変わらず。
初めて飲んだときの驚きを、また呼び起こしてくれた。

そして、その記憶はセピア色...
ではなく...
オレンジ色に染まっていた。

暑い日は冷たいジュースを飲みたいけど...
ぬるくても氷は入れない方がおススメ!
せっかくのジュースが薄くなってしまう


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by photographerasuha | 2015-01-12 22:36 | Trackback | Comments(0)

わんこ天国

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「う~ん?、いないなぁ...」。

探せど探せど、さっぱりネコが見当たらない。
クルマは入って来られない、坂道の多い静かな町。
ネコが棲むのにこの上ない場所なのに、どういう訳だかその影さえ見ることができない。

その前のイタリアの旅もそうだったけれど、どうもこのところ思うように出逢えない。
別にネコばかり撮り歩いている訳ではないから、代わりになるものを探せばいいのだけれど...
それでも少しは撮らないと、なんとなく満足度が低くなってしまう。

そんな、ネコには縁が無かった南スペインの旅。
だけど、イヌは多かった。
右も左も、前も後ろも、どこを見てもイヌの姿が目に入ってくる。

ギリシャだったらそれらは野良だろうけれど、ここでは殆どが飼いイヌだ。
フレンチブルやジャックラッセルテリアなど、比較的小型の犬種が多い。
所有率はきっと相当高いだろう。

飼いイヌと言っても、リードで繋がれていることは少ない。
それでも、飼い主から大きく離れること無く、ずっと傍について歩いていく。
解き放たれてストレスが少ないのか、吠える声も滅多に聞こえてはこない。

イヌたちがゆったりと過ごす町は、のんびりとした空気が流れている。
そして、そこに暮らす人々もまた和やかだ。
そんな様子を見ていると、こちらのココロもどこか温かくなってしまう。

南スペインの穏やかなシエスタの町。

イヌたちにとっても、パラダイスなのかもしれない。

近づくと「一緒に遊ぼ!」とばかりに準備体操
愛想が良いのはいいけれど...
番犬には向かないかな?


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by photographerasuha | 2014-12-22 23:40 | Trackback | Comments(0)

違う、そうじゃない

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「なにか...違うなぁ...」

コスタ・デル・ソルの印象だ。
『こぢんまりとしたシエスタの町が、静かな海岸沿いに点在している...』
私の中では、そんなイメージだった。

ところが今、目の前にあるのはと言えば、建ち並ぶ白亜のアパートメントに巨大なショッピングセンター。
マリーナには、一体いくらするのか想像さえできない豪華なクルーザーが数え切れないほど。
ビーチの前のクラブやディスコからは、ギラギラした音楽が大音量で流れてくる。

郊外を走れば、豪華なリゾートホテルが海岸に沿って延々と続く。
ところどころに町はあるけれど、どこもそう遠くない過去に造られたニュータウンばかり。
少しばかり、がっかりしてしまった。

考えてみれば、ここは夏のバカンスを楽しむために国内外から人々が集う場所。
きっと元々は素朴な海岸だったのだろうけど、開発の手が入って切り拓かれてしまったようだ。
道路脇に残る松林が、かつてのコスタ・デル・ソルの姿を偲ばせる。

それでも、私が滞在した町は海岸沿いこそ賑やかだけれど、少し歩いたところには昔ながらの旧市街が残っていた。
古い佇まいの町は白く塗られていて、そこかしこにブーゲンビリアが咲き乱れている。
期待どおりのシエスタの町だ。

もちろん、宿もその旧市街の中にとった。
窓から地中海を望む、ビーチ沿いのホテルも決して悪くはないけど...
私にはやや鄙びた町の方が数段魅力的だった。

何故って、そこに古き良きコスタ・デル・ソルの姿が見えたから。

ビーチサイドのアパートメント群
1階はバルやレスタウランテが軒を並べる
お陽さまが顔を覗かせれば、これはコレでいいのだけれど...


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by photographerasuha | 2014-11-25 23:37 | Trackback | Comments(2)