シエスタ・フォトグラファー ASUHA-明日葉- による、ゆったり・まったり・のんびり癒し系ブログ。ウェブサイト In the town of SIESTA 本編とは少し違ったGraffiti(落書き)を描きます。


by photographerasuha
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時に自然は...

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またしても、残念な災害が起きてしまった。

自然の力には逆らえないのだけれど、こうも立て続けだと滅入ってしまう。
私が今住んでいる町も、活断層の宝庫と言われる三浦半島の根っこに位置している。
決して他人事ではない。

日本は地震大国として世界的に有名だ。
なにしろ、国土全体が火山帯の上に乗っかっているのだから。
そのおかげで、温泉が多いという恵みもあるのだけれど...。

地震が多い国というのは、その地学的な要因からある程度限定される。
同じアジアなら中国やインドネシア、南米ならメキシコやペルー、中東ならイランやアフガニスタン辺りが代表格。
一見穏やかそうな地中海地方も例外ではなく、やはり火山の多いイタリア、そしてギリシャだ。

エーゲ海の真ん中に浮かぶサントリーニ島。
世界中からやってくる観光客で賑わうこの島も、その過去は地震による壊滅と復興の繰り返しだ。
それもそのはず、島自体が今もなお活火山なのだから。

サントリーニ島は5つの島から構成されていて、普段サントリーニ島と呼ばれている一番大きな島は、ティラ島とも呼ばれる。
空港があるこの島の中心の町フィラから海を臨むと、すぐ正面に小さな島がふたつ浮かんでいるのが見える。
ネア・カメニ島とパレア・カメニ島だ。

このふたつの島こそが噴火口で、フィラの町がある崖は外輪山になる。
ちょうど火山のてっぺん部分だけが海から顔を覗かせている...、そんな格好だ。
特にネア・カメニの方は活発で、水蒸気状の噴煙をたなびかせているのが見える。

遥か昔から幾度となく噴火しては、島内の町はもちろんのこと、周辺の島々にも大きな被害を与えてきた。
最近の噴火は1950年で、島のほとんどの建物が被害に遭ってしまった。
現在の白と青の美しい町並みからは想像もつかないけれど、今でも崖の斜面には廃墟となった伝統的な横穴式の住居跡が点在している。

これから夏に向けて、サントリーニ島は日毎に賑わいを増してゆく。
ハイシーズンには、町の通りはバカンスを過ごそうと繰り出した人々でごった返して、思うままには歩けないほど。
その活気のある様子からは、過去の悲劇の欠片さえ見つけることは難しい。

今回被害に遭われた地方も、地震活動が早く沈静化して、復興へと転換することを祈るばかりだ。
普通の平穏な生活ができるように...
安心して眠れる夜を少しでも早く取り戻せますように...。

夕暮れのネア・カメニ島
火を噴いたなんて信じられないほどの静けさ
それでも、ところどころに海中温泉が湧いている


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「世田谷アートフリマ vol.25」に出展します(詳しくはコチラ
2016年4月23日(土)
11:00〜17:00
世田谷文化生活情報センター
キャロットタワー・4階
(東急田園都市線/世田谷線・三軒茶屋駅隣接)
入場無料です


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

ASUHA-明日葉- ファースト・コレクション(写真集)
『エーゲ海のねこ シエスタの町から』
PHP研究所 刊
定価:1350円(税込:1458円)
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by photographerasuha | 2016-04-20 00:19 | Trackback | Comments(0)

エリニコス・カフェス

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ギリシャ人はコーヒーが大好き♪

特に男性は、暇さえあればカフェニオンへ入り浸っていたり。
もっとも、本当のお目当ては、おしゃべり相手を探すことかもしれないケド。
それでも、テーブルの上にはいつも小さなコーヒーカップが乗っている。

ところで、このギリシャ式のコーヒー。
私たちが普段飲んでいるソレとはちょっと違って、なにかとユニークなもの。
まず独特なのは、その淹れ方。

ブリキと呼ばれる小さな片手鍋に、粉状に挽いたコーヒー豆と水、それに砂糖を一緒に入れて、コトコトゆっくりと煮立てる。
泡立ってきたところで火からおろし、デミタスカップに注いで....
ハイ、出来上がり♪。

で、いただくワケだけれど...
ちょっと待った!
すぐに口をつけちゃダメ!。

なにしろフィルターで濾していないので、淹れたてはカップの中で粉が踊っている。
だから、粉が底に沈むのを少し待たなくてはならない。
飲むのは上澄みだけ。

そして、ゆっくりといただく。
時間をかけて、ゆっくり・ゆっくりと。
とにかく、ゆっくり・ゆっくり・ゆっくりと...。

「そんなコトをしてたら、せっかくのコーヒーが冷めちゃうじゃない!?」

ごもっとも。
小さなカップだから、ただでさえ冷めやすいのに。
でも、そんなことは気にしない。

なぜなら、楽しいおしゃべりの時間を、カップ1杯のコーヒーで繋がなくちゃ。
なので、ひたすらゆっくりと...。
それがギリシャ式。

トルコ式コーヒーも全く一緒(すぐお隣の国だしネ)
飲み終わったらカップをひっくり返して...
お皿に出てきた粉の形で占いを楽しんだり


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企画展「〜いきもの万歳!〜」に出展します(詳しくはコチラ
2016年4月7日(木)〜4月17日(日)
12:00〜19:00 (最終日のみ17:00まで)
Gallery 81
横浜市中区山下町81
(中華街・大通りのすぐ傍です)


4月9日(土)お昼過ぎから本人在廊しています♪
(...ただし、ちょこちょこシエスタ休憩で抜けます。悪しからず...)


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

美味しいコーヒーを飲みながら...

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by photographerasuha | 2016-04-04 00:06 | Trackback | Comments(0)

青の洞窟

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『青の洞窟』といえば、イタリアはティレニア海に浮かぶカプリ島だ。

雑誌やテレビでも頻繁に紹介されているので、きっと皆さんもよくご存知のことだろう。
学術的には海蝕洞というもので、ごく簡単にいえば、波が長い時間をかけて掘り進めた洞穴。
自然が作り出したアート作品だ。

カプリ島はそれ自体が浸食されやすい石灰質でできている。
なので、実は同じような洞窟が島のあちこちに存在する。
ただ『青の洞窟』は、狭い入り口と内部の大きな空洞のバランスが面白かったり、光の入り方もひときわ美しいので、誰もが知るところとなった。

石灰質といえば、地中海地方はそのほぼ全域が石灰岩に覆われた地域。
と、言うことは...
そう、カプリ島以外にも洞窟はたくさんある。

地中海はまさに「海蝕洞パラダイス」。
特に四六時中、波に洗われている島嶼部...
中でも、無数の島々を擁するギリシャはその宝庫だ。

観光資源として活用されている洞窟もあるけれど、あまり積極的にPRしていないので、真夏のバカンスシーズンを除けば閑散としたもの。
洞窟まで連れて行ってくれるボートは、ある程度の人数が集まらなければ出なかったりするので、運が悪ければ何時間か待つハメに。
もっとも、期待されている「ある程度の人数」分の料金を払えば、その瞬間に喜んで出してくれるケド。

洞窟は光の射し方によって、その青さが刻々と変化する。
時間に余裕があるなら、船頭に何時がベストなのか尋ねてみた方がいい。
たまに「...今だよ!」と適当な答えが返ってくることもあるけど、大抵はちゃんと教えてくれる。

水の透明度は文句無しの地中海。
サファイアだったり、アクアマリンだったり...
海底の形状やお陽さまのご機嫌次第で、その美しいブルーはいろんな表情を見せてくれる。

ジュエリーのような色に見とれていると、海の中へと吸い込まれそうになってしまう。
そんな時は、飛び込んでしまえばいい。
ボートによってはスイミング・タイムをとってくれるから、存分にその青い世界を堪能することができる。

た・だ・し...

真夏でも水温はメチャクチャ冷たいぞっ!ぶるぶるっ...

洞窟へ行くなら冬は避けた方がいいかも
カプリ島の本家『青の洞窟』は波が高くて入れない日が多くて...
ギリシャのは...そもそもボートが長〜い冬休みで動いてない


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

夏まで待ちきれないなら...

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by photographerasuha | 2016-03-21 23:27 | Trackback | Comments(0)

敏腕ガイド

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シエスタの町には、数年来の馴染みのガイドがいる。

精悍な顔立ちにスリムで足の長い彼は、黒いスーツがよく似合う。
寡黙でほとんど口を開くことは無く、冗談を投げかけても涼しい顔。
けれども仕事は確実で、彼に任せれば必ず素敵なロケーションへと導いてくれる。

「いついつ行くからネ...」なんて連絡しなくても、路地裏を探せばどこかでお昼寝をしている。
起こしちゃ悪いナと思いつつ声をかけると、ぎゅーんと背伸びをしながら大あくび。
「ああ、また来たのか。じゃあ、ついておいでよ」と、タクトを振りながらゆったりと歩き始める。

そんな彼の本職は...、イヌだ。
以前このブログで広島・尾道のガイド犬 "ドビン" を紹介したことがあるけれど、彼も決まった飼い主がいるわけではなく、ずっと宿無し生活を続けている。
それでも、誰かがそれとなく食事や寝床を提供してくれるから、その気ままなライフスタイルは羨ましくもある。

写真を撮るために足を止めると、彼は後ろを振り返ってこちらの様子を見ながらじっと待ってくれている。
少し時間がかかりそうな時、不思議なことにそれがちゃんとわかるようで、日陰で伏せてお昼寝タイム。
撮り終わって「OK!、お待たせ〜」と言うと、また前を向いてゆっくりと歩き出す。

どこへ連れて行ってくれるのかは、その日の彼の気分次第。
ガイドブックや観光マップを片手に散策するのもいいけれど、やっぱり現地のガイドしか知らない場所もある。
たまに道草を食ったり、ネコを追いかけて急に走り出したりもするけれど、穏やかなイヌと一緒にのんびりと町を歩くのは癒される。

ゆったり・まったり・のんびりと...
シエスタの町を隈無く案内してくれる『敏 "ワン" ガイド』。
次に会う時は、どこへ連れて行ってくれるのかな?...。

そう言えば以前...
タスマニアで野生のウォンバットと早朝散歩をしたことがあったっけ
小一時間ほどずっと横に並んで歩いて...、可愛かったなぁ♪


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イヌ好きさんも是非...

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by photographerasuha | 2016-03-08 23:16 | Trackback | Comments(0)

島の電話

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皆さんは最近、『公衆電話』を利用したことがあるだろうか?。

日本でもそうだけれど、世界中で携帯電話が当たり前となった今、公衆電話の数は激減している。
もちろん、シエスタの町も例外ではない。
運が悪ければ、電話を探すために延々と町を彷徨うことになりかねない。

とりわけ島嶼部では、もともと公衆電話の数が乏しい。
玄関口である港や、島で一番栄えている町(...と言っても、その殆どは小さな町だけど)を除けば、せいぜい村に1台とかそんなもの。
そして、もしその1台がまともに機能していたのなら、それはとてもラッキーなことだ。

なにしろ、島の公衆電話は問題無くちゃんと使える方が珍しい。
プリペイドカードを差し込んでもそのまま吐き出されてしまうとか、いくつかのプッシュボタンが反応しないとか、どうやってもエラーメッセージが流れるだけとか...。
いや、それならまだ良い方で、電話ボックスを見つけても電話機自体が取り外されていて、野良ネコのお昼寝場所になってしまっているとか...。

そんな様子なので、いざ電話をかけたいと思っても、すぐに見つけることは期待できない。
早朝に町を出て、山間の村落を巡っている途中で探したけれど、結局陽が落ちて町に帰って来るまで見つからなかった...
なんてことも、しばしば。

そんな不便さを解消するには、携帯電話を持てばいいのだけれど...
どうもそんな気にはなれない。
シエスタの町の旅を楽しむには、かえって邪魔なモノかもしれない。

ちょっとした不便くらいは、それを楽しみに変えたいものだ。

ローカルな島でも、携帯電話の普及率は高くなった
以前はNokiaの小さなものが主流だったけれど...
今はすっかりiPhoneに席巻されている


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

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by photographerasuha | 2016-02-02 23:57 | Trackback | Comments(0)

ドチラニシヨウカナ?

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「あれ?...無い...」

長い長い移動の末、最初の島に辿り着いた時のこと。
日本より一足先に訪れていた夏の陽気に合わせようと、ショートパンツに履き替えることにした。
ところが...

無い!。
スーツケースをひっくり返して探しても見つからない。
どうやら、ベルトを持ってくるのを忘れてしまったようだ。

まあ無くてもずり落ちたりはしないのだけれど...
なんとなく収まりが悪いと言うか、どうも落ち着かない。
仕方が無いので、島で調達することに。

宿のオーナーに売っていそうなお店を尋ねると...
「坂の途中の洋服屋と、その斜向かいの靴屋くらいかな?。だけど、今日はもう閉まっちゃったし、明日は日曜日だから休みだね」
シエスタの島というのは、まあそんなところだ。

そんなワケで、2日間しっくりこないショーパンで過ごして、月曜日。
洋服屋はまだ開いてなかったので、靴屋の方へ。
ご主人に尋ねると、置いてあるとのこと。

「こっちだよ」
なるほど、ハンガーにたくさんベルトがぶら下がっている。
ただ、どれもごっつい革製で、よくよく見ればデザインは2種類だけ。

片方は25ユーロで、ごくオーソドックスなデザインだけど、本革製で作りはしっかりしている。
もう片方は5ユーロと安いけれど、竜の押し型が入ってるし、バックルにはなにやら漢字が刻んである。
ひと目でそれと判るフェイクレザーだし、某国感この上ないシロモノだ。

ご主人は25ユーロの方を手に取って、裏側の銀色に輝く刻印を見せながら
「MADE IN GREECEだ。こっちの方がいいよ?」
と薦めてく...

「ええ。もちろん、そうしますともっ!」


旅の間に合わせのつもりだったけど...
思いのほか重宝している
デニムにはピッタリ♪


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

エーゲ海の島が好きな方へ...

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by photographerasuha | 2016-01-21 23:18 | Trackback | Comments(0)

手織り職人の村

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「しーーーーーん」(無音)

シエスタの島の昼下がり、山間にある小さな集落を歩いていた。
聞こえてくるのは、小鳥のさえずりと自分の足音だけ。
例によって、鄙びた村のひとつだ。

シエスタ時なので、当然ながら誰も歩いていない。
パン屋は開いてはいたけれど、中を覗き込んでも人の気配は無かった。
そんな村の小道をゆっくりと散歩していたら、ひとりの女性とばったり出逢った。

東洋人は珍しいので、少々怪訝そうに見られるのはいつものことだ。
けれど、「ヤーサス(こんにちは)♪」とひと言挨拶すると、途端にニコリと素朴で温かな微笑みを返してくれる。
何気ないことだけれど、癒される瞬間だ。

「あの...、もしよろしければ、村の伝統工芸をご案内させていただけませんか?」
彼女はそう切り出してきた。
もちろん、答えは決まっている。

「こちらです。後についてきてください」
そう促され、細い路地を歩いてゆく。
足音が二人分に増えただけで、どこまでも静かな村だ。

聞けば、彼女は手織り職人だそう。
そして、村には14人の職人がいるらしい。
村の規模を考えると、女性の多くがこの仕事に就いているのだろう。

「私のアトリエです。どうぞ、中へ...」
伝統的な島様式の家。
古いがゆえの、趣のある建物だ。

部屋の隅には手織り機が鎮座している。
間近で見ると、意外と大きなものだ。
準備を終えると、彼女は実際に機を織って見せてくれた。

「カタンカタン、シュッ...、カタンカタン、シュッ...」
部屋にリズミカルな音が響く。
人の手によるものは、どこか温かく心地よい。

それを終えると、作品の数々を紹介してくれた。
テーブルクロスに花瓶敷き、パンを包んでおく布...。
そのどれもが遥か昔から村に受け継がれた手法で織られたものだ。

彼女にしてみれば、何か買ってもらえれば...と思っていたかもしれない。
とても残念だけど、私が欲しいと思うものは見つからなかった。
それもひとつの "出逢い" だから、仕方が無いのだけれど...。

決して売り込んできたり、また買わないことで嫌な顔をすることも無く、彼女はまた機織り機に向かうと淡々と作業を始めた。
お礼を告げると、ニコッと微笑んで見送ってくれた。
クルマを停めた村の入り口まで戻っても、機織りの音は届いてきた。

「カタンカタン、シュッ...、カタンカタン、シュッ...」

あれから数ヶ月が経ったけれど、今でも耳の奥にその音が残っている。
もし、またあの村を訪れたなら...
もう一度、作品を見せてもらおうかな?。

人の手で作られたものは温かさを感じる
たくさんの手間と時間を経て
作り手の愛情が込められている


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by photographerasuha | 2015-12-16 18:32 | Trackback | Comments(0)

6年という時間

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小学校に入学すると、卒業するまでまる6年かかる。

子供にとって6年という時間は、途方も無い長さに感じたものだった。
ところが大人になるにつれ、それはどんどん短くなってしまった。
全く同じ長さのはずなのに、不思議なものだ。

今年、あるシエスタの村を6年ぶりに訪れた。
その昔、島で一番栄えていたという町は、時の流れとともに鄙びた村へと姿を変えた。
今は特に何があるわけではなく、ただ静かで枯れた雰囲気の、時間さえもがシエスタを楽しんでいるかのような素朴な集落だ。

島のほぼ全体を見渡すことができる丘の上に築かれた要塞は、過去の繁栄を思い描くのが難しいほどに朽ち果てている。
村の中にはカフェが1軒と、土産物を扱う小さな商店が2〜3軒ほどしかない。
ただ、それらでさえ、いつも営業しているとは限らなかった。

ごく稀に、クルーズ船の観光客がグループ・ツアーで立ち寄ることはあった。
けれど、ぐるっと一回り歩くと、そそくさと次の場所へと移動してしまう。
一行が去ってしまうと、あとはエーゲ海からの風がオリーブの葉を撫でてゆく音しか聞こえなかった。

ところが...である。

今回はどうも様子が違う。
村の入り口のバス停には、観光客らしき人だかりができている。
それも、ほぼ全てが東洋人だ。

村の奥へと入って行くと、どの路地にも観光客の姿がある。
以前は人影はもちろん、ネコでさえ滅多に見かけないほどだったのに。
エーゲ海からの風は、あちこちから賑やかな話し声を運んでくる。

カフェの店先には、漢字一色で書かれた大きなメニュー。
土産物屋には「歓迎」の文字。
どの店も、中国人観光客でいっぱいだ。

ギリシャは彼の国ではとても人気のある旅行先で、年々その数は目に見えて増えていた。
けれど、まさかこんな村にまで押し寄せるようになるとは...。
驚きとともに、勢いや逞しさを感じた。

もっとも日本人だって、かつてバブル経済に沸いた時代に海外旅行が身近なものになった時には、きっと同じような状況だったことだろう。
それまで日本人なんて見かけることが無かった場所に急に現れるようになって、土地の人々を驚かせたかもしれない。
今はその順番が中国に回った...ということだろう。

それにしても、6年。
蝉の幼虫が地中で過ごしている間に、世の中は大きく変わってしまった。
時の流れは恐ろしいほどに速い。

そして、これからはさらに加速するのかも...?。

枯れた村には時の流れが創り出した美しさがある
ところが、鏡に映った自分はというと...
ああっ、憂鬱...


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by photographerasuha | 2015-12-09 01:39 | Trackback | Comments(0)

赤い雨

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初夏のエーゲ海にしては、珍しくまとまった雨降りの夜。
おまけに風は強いし、さらには稲妻ピカピカ、雷鳴ゴロゴロ...。
結構な荒れ模様だった。

翌朝、ふと目が覚めて窓の外を覗くと、お陽さまはまだ水平線の向こう側。
昼間は目映いばかりの真っ白な町も薄暗い灰色で、風は弱くはなっているもののひんやりと冷たい。
ベッドが恋しいけれど、せっかく起きたのだから...と、日の出を眺めながらコーヒーをいただくことにする。

お湯を沸かしてベランダに出てみると、ちょうどお陽さまが頭のてっぺんを覗かせたところ。
素敵なシーンが見られそう♪と、ワクワクしながらテーブルにカップを置いて椅子に座る。
昨夜の強風のせいか砂でザラザラだけど、朝焼けの町を眺めるにはこの上ない特等席だ。

美しいサンセットを自慢するスポットはたくさんあるけれど、サンライズだって負けてはいない。
むしろ人で混み合う夕暮れよりも、落ち着いて静かに1日1回だけの素敵なショーを堪能できる。
その素晴らしいステージが、目の前で始まっていた。

エーゲ海地方特有の白い町並みのキャンバスが、朝日の絵の具に赤く染まっている。
...けれど、何かおかしい。
陽が結構な高さまで昇っても、町の色は変わらず赤いままだ。

その理由に気がつくまで、そう時間はかからなかった。
コーヒーを置いたテーブルも今座っている椅子も、ベランダ全体が赤く染まっていた。
どうやら、この砂のせいらしい。

宿を出てパーキングに行くと、ピカピカだったクルマは変わり果てた姿に。
早朝にもかかわらず、町中あっちもこっちもホースとモップを片手に大掃除大会が始まっていた。
レンタカー屋の前を通りかかると、やはりオーナーが忙しそうにクルマを洗っている。

「見てくれ、このありさまだ。とんだ災難だよ!」
駐車場に並んだ貸し出し用のクルマは、漏れなく砂だらけだ。
元の色がわからないくらい、砂を被っている。

「サハラから飛んで来た砂さ。昨夜は南風が強かっただろう?」
なるほど、確かにサハラで見た色だ。
遥かエジプトやリビア辺りから、地中海を渡って飛んで来たらしい。

「それは珍しいね。何度もエーゲ海に来てるのに...」
私はこれが初体験だったことを伝えると、彼はそう返した。
聞けば、年に数回はこんなことがあるそうだ。

雨上がりのこの日、島はエーゲ海の初夏らしい爽やかな一日となった。
けれど、きらめくお陽さまとカラカラに乾燥した風の力をもってしても...
掃除の水でビショビショになった町は、一日中乾くことは無かった。

砂まみれになったクルマ
白っぽく見えるけれど、遠目で見ると赤土のような色
チュニジアで歩いたサハラを思い出した

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by photographerasuha | 2015-11-30 00:07 | Trackback | Comments(0)

ピコリーノ

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「ぐっくるぅ〜、ぐっくるぅ〜...」

小さなカフェの前を通り過ぎようとした時だった。
ただでさえ静かな町の、シエスタの時間。
ピアスのキャッチを落としてもすぐにわかるくらいの静寂の中を、その変な音は聞こえてきた。

いや、 "音" ではなく...、何かの "鳴き声" だ。
耳をすませて、その声を辿ってゆく。
どうやら主は、カフェのテラス席にいるらしい。

もう傾いてるとはいえ、初夏のお陽さまは元気だ。
オレンジ色のシャワーが降り注ぐテラスを見渡すと...
見〜つけたっ!。

椅子の上に一匹のネコ。
シエスタから目覚めたところだろうか。
せっせと毛繕いに没頭している。

「ピコリーノって言うんだ」

しばらくネコの様子を眺めていると、中からウエイターが話しかけてきた。
なかなかのイケメンの彼は、外へ出てきてこう続けた。
「ハトみたいだろう?」

何かに似てると思ったけど...
そうだ、鳩の鳴き声だ。
そう聞くと、なんだか可笑しくなってしまった。

「子ネコの頃、ドアに挟まれちゃってね。それでこんな声になっちゃったんだよ...」
あれ?、いやいや、笑えた話じゃないじゃない。
それはとんだ災難、可哀想だ。

それでも、当の本人は涼しい顔。
変な声を発しながら、マイペースで毛繕いに勤しんでいる。
そんな様子が、やっぱり可笑しい。

この島に滞在した4日間、毎日このカフェの前を通るたびに
「ぐっくるぅ~、ぐっくるぅ~...」
と、ピコリーノの声が聞こえてきた。

その声に誘われて、連日このカフェでお茶の時間を過ごすことになったのは言うまでもない。

ピコリーノの指定席
適度に陽当たりの良いカフェのテラス
中からはお洒落なジャズが流れてくる


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定価:1350円(税込:1458円)
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エーゲ海のねこ

ASUHA-明日葉- / PHP研究所



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「デザインフェスタ vol.42」に出展します(詳しくはコチラ
2015年11月21日(土)・22日(日)
11:00〜19:00
東京ビッグサイト・西ホール
1階・ブースナンバー A-51


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まだ間に合う!!
猫カフェれおん 7周年記念
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by photographerasuha | 2015-11-08 22:51 | Trackback | Comments(0)