シエスタ・フォトグラファー ASUHA-明日葉- による、ゆったり・まったり・のんびり癒し系ブログ。ウェブサイト In the town of SIESTA 本編とは少し違ったGraffiti(落書き)を描きます。


by photographerasuha
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続・鄙びた村

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そろそろ引き揚げようと、村の入り口のタベルナまで戻ってきたときだった。
50代半ばくらいだろうか、一人の男性とばったり出逢った。
さっぱり人気が無かったのに、まるで湧いて出てきたかのようだ。

島で一番大きな町でさえ東洋人はいないのに、こんな人里離れた村ならなおさら珍しいだろう。
彼は驚いたような、不思議そうな顔をしつつも、話しかけてきた。
「コーヒーでも飲んでいかないか?。俺はコーラを飲むから...」

えーっと...、そのコーラ代を払うのはあなた?、もしかして私に奢れとでも?。
なんとなく胡散臭く感じてしまったので、丁重にお断りしてクルマに戻ることに。
...けれども、このまま村をあとにすると、なんだかとても後悔しそうな...、そんな予感がした。

それに、よく歩いたので喉がカラカラだ。
ペットボトルの水はとっくに飲み干してしまったし。
気がつけば、足は村へと引き返していた。

「やっぱり、飲んでいくことにしたよ♪」
タベルナの椅子に座っていた彼は、待ってましたとばかりにニコリと笑った。
「そうか、それじゃ店の人を呼んでくるからな。そこに座って待ってろ」

木漏れ日の下で小鳥のさえずりを聞きながらのんびりしていると、お店の人らしき娘さんが注文したフラッペ(=ギリシャ式アイスコーヒー)を持ってきてくれた。
少しばかりねじれたグラスに注がれたフラッペと...、もうひとつ何かが乗ったお皿をテーブルに置くと、優しく微笑ながら穏やかな口調でこう言った。
「この村には観光客なんて滅多に来ないから...。どうぞ召し上がってくださいね♪」

お皿の上には美味しそうなケーキ。
もちろん自家製だ。
疲れた身体に、一層その甘さがしみ渡る。

本当に美味しいモノは、ひとくちごとに幸せを感じる。
ニンマリとしながら、ふと顔を上げると...
いつの間にか、周りには何人かの村人たちが。

私がケーキを美味しくいただいている姿が可笑しかったのだろう。
みんなニコニコしながら、こちらを眺めている。
そんな村人たちの様子もまたどこか可笑しく、ほっこりとした気持ちにさせてくれた。

ケーキの差し入れももちろん嬉しかったけれど...
飾らない笑顔で迎えてくれる素朴な温かさが、私は大好きだ。
そんなギリシャ流の「お・も・て・な・し」、フィロクセニア。

鄙びたシエスタの村には、それが色濃く残っている。

たった2ユーロのフラッペに
美味しいケーキと温かい笑顔が付いてくる
みんな本当に穏やかだ


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by photographerasuha | 2015-09-26 23:56 | Trackback | Comments(0)

鄙びた村

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私は田舎の小さな町や村が好きだ。

それもガイドブックはもちろん、地図にさえ載っていないような集落だとなおさらだ。
そんなところには公共の交通機関はまず無いからアクセスは不便だけれど...
だからこその魅力を秘めている。

ある日、山間の道をあてもなくクルマを走らせていると、谷間の陰に一瞬民家らしきものが見えた。
ギリシャの島の集落は見晴らしのいい山肌の斜面だったり小高い丘の上に造られるのが普通で、谷底にあるのは珍しい。
ただそれだけで、もうウズウズしてしまった。

普段なら見過ごしてしまうような脇道へハンドルを切る。
舗装されていない砂利混じりのラフな道を、ガタゴトと下ってゆく。
村の入り口に着いた時には、フロントガラスもダッシュボードも埃で真っ白になってしまった。

時は昼下がり。
ちょうどシエスタの時間とあって、人の気配は無く静まりかえっている。
聞こえてくるのは、「メェー」とか「コケコッコー」という鳴き声だけだ。

村の入り口に、一軒のタベルナ&カフェがあった。
とても鄙びた村だけど、ちゃんとそれがあるのがいかにもギリシャの島らしい。
ただ、彩り豊かな花々で飾られた素敵なオープンテラスに人の姿は見当たらなかった。

村の中を歩いてみる。
躓きそうな粗い石畳の道を挟んで、伝統的なエーゲ海様式の家が並んでいる。
そのどれもが古びてはいるけれど、それがまた時の流れを醸し出している。

それにしても静かだ。
ざっと40から50軒くらいの家があるけれど、ひとっこ一人、ネコ一匹さえ出くわさない。
多くの軒先にはゼラニウムの咲く鉢植えがあるから、空き家というわけではなさそうなのに。

1時間ほどだろうか、集落の隅から隅まで歩いてみた。
昔ながらの素朴な生活の匂いがそこかしこに残る素晴らしい村だ。
けれど出逢えたのは、新鮮なミルクと卵を供給してくれるであろうヤギとニワトリだけだった。

そろそろ引き揚げようと、村の入り口のタベルナまで戻ってきた、そのとき...

⇒⇒⇒続く⇒⇒⇒

フラッペとケーキでひと休み
地中海のお陽さまの下でいただくと
その美味しさも格別♪


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

「世田谷アートフリマ vol.24」に出展します(詳しくはコチラ
2015年9月19日(土)
11:00〜17:00
世田谷文化生活情報センター
キャロットタワー 4階
ブースナンバー15
(東急田園都市線/世田谷線・三軒茶屋駅隣接)
入場無料


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by photographerasuha | 2015-09-15 23:59 | Trackback | Comments(0)