シエスタ・フォトグラファー ASUHA-明日葉- による、ゆったり・まったり・のんびり癒し系ブログ。ウェブサイト In the town of SIESTA 本編とは少し違ったGraffiti(落書き)を描きます。


by photographerasuha
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

<   2015年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧

チュニジアに逢いたい

f0203836_22362034.jpg


まさか、こんな事件が起きてしまうとは...。

チュニジアの首都・チュニスでの事件は衝撃だった。
チュニジアに行かれたことがある方は、決して多くはないだろう。
だから、こんなニュースを耳にすると、とても物騒なところのように思えるかもしれない。

が、実際にはヨーロッパ諸国の人々にはとても人気がある旅行先。
カルタゴの古代遺跡、シディ・ブ・サイドの青と白の町並み、果てしなく広がるサハラ砂漠、映画スターウォーズのロケ地・タタウィーン...。
国中いたるところに名勝が点在する、魅力に溢れた観光大国だ。

過去には長年フランスが統治していたことから、イスラム教の国ながらカトリック教会も数多く、またユダヤ教のシナゴークも見られる。
そんな多様な文化が入り混じっていたせいか、イスラム教の戒律も緩めで、北アフリカでは際立って穏やかで安全な国だった。
そう、少なくとも2011年のジャスミン革命前までは。

私が前回訪れたのは、それよりもっと前のこと。
海は碧く、太陽は力強く、ブーゲンビリアが咲き乱れ...、他の地中海の町と同様、穏やかでゆったりとした時間が流れている。
加えて、風がサハラから運んでくる砂塵と、あちこちにあるナツメヤシ畑が、北アフリカらしいスパイスになっていた。

チュニスの街は首都だけに近代的な都会だけれど、それでもメディナと呼ばれる旧市街やスーク(市場)は、まるで別世界のように古き良き時代の雰囲気が漂っていた。
街を歩いて印象的だったのは、あちこちに赤い国旗とひとりの人物があしらわれたポスターやペナントが数多く掲げられていたこと。
その人物こそ、後の革命で国を追われることになってしまう当時の大統領、ベン・アリ氏だった。

チュニスの郊外、カルタゴのアントニヌス浴場遺跡からは、正面に広い地中海を見渡すことができる。
遺跡のすぐ隣、さらに一段高いところに、立派な白亜の大統領官邸があった。
そちらの方向にレンズを向けることは厳しく制限されていたのだけれど、こちらに向けられた監視カメラの数が相当な数だったのを憶えている。

そんな様子から、独裁的政権のイメージをおぼろげに感じていた。
けれども、地元の人々はいたって穏やかで、道行く人々は皆にっこりと微笑んで会釈をして通り過ぎてゆく。
何かと勝手の違うイスラム文化の国で、そんな屈託の無い笑顔に癒され、安心感を得たものだった。

そんな旅から、もう随分時間が経ってしまった。
そんなこともあって、ここ数年、チュニジアへの旅を考えていたのだけれど...
残念だけど、情勢が落ち着くまで、しばらくは難しいだろう。

早く、あの平穏で温かなチュニジアに再会したいものだ。

南部の町、メドニン
昔の暮らしと今の暮らしが混在する
白い今風の建築も、中身は昔ながらの日干し煉瓦だ


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by photographerasuha | 2015-03-29 23:36 | Trackback(1) | Comments(0)
f0203836_17493956.jpg


それにしても、親切な人たちだ。
まるで手品のように次から次へとポケットティッシュを取り出しては、頭の先から足下まで念入りに拭いてくれている。
...と、その時だった。

「ペリペリペリ...」

どこか聞き覚えのある乾いた音。
え~と...?、あれ?、もしかして...
私のバッグ???。

肩から斜め掛けにしたバッグ。
大切な財布はもちろん、あらゆるモノが入っている。
そして、交換レンズも。

バッグのフラップ(蓋)は、バックルとベルクロの二重留め。
レンズの交換はあまりしないけど、いちいちバックルを留め外しするのは煩わしいので、普段は外してある。
そう、その「ペリペリ...」という音は、ベルクロを引き剥がす音だった。

驚いて目を向けると、男(ここからはもう "男性" とは言わない!)がフラップを持ち上げて、鳩のフンを拭いている。
確かにベットリ汚れが付いてはいるけれど、ソレを拭くのにわざわざベルクロを剥がす必要は無い。
ここで確信した。

「ケチャップ強盗だっ!!」

実はヨーロッパではよくある手口。
ターゲットの衣服にケチャップやアイスクリームなどを付けて、拭き取るフリをして注意を逸らしておいて、その隙に貴重品を抜き取る...というモノ。
私自身、これが初体験だ。

こんな時は、とにかく慌てないこと。
バッグをしっかり押さえて、自分の正面に持ってくる。
これだけで、もう相手は手を出せない。

「オーケー、もういいから、ありがとう」

そう言いながら歩き出すと、彼らも気付かれたと悟ったのか、それ以上は絡んでこなかった。
すぐにバッグの中を確認したけれど、幸い何も盗られたものは無い。
もし、ベルクロの音がしなければ、ちょっとマズいことになっていたかも。

実はなんとなくだけれど、早い段階で怪しさを感じていた。

そもそも、 "鳩のフン" はあんなに緑色じゃないし、サラサラとした感じじゃない。
なにしろ、ホンモノをかけられた経験があるから、これは自信がある。
それらしく似せて作った液体を、背後から水鉄砲か何かで吹きかけたのだろう。

それに "ポケットティッシュ" 。
女性ならバッグにひとつは入っているだろう。
けれど、あんなに大量に持ち歩くことはあり得ない。

宿を出て間もなく出遭ってしまった、とんだアクシデント。
アンダルシアの爽やかな朝、貴重な時間が洗濯で潰れてしまった。
そう考えると、宿の近くで良かったのかも?。

スペインに限らず、旅先で出逢った犯罪ネタはまだまだあるけれど、それはまたの機会に...。

それでも、路地裏歩きはやめられない
町の本当の魅力は、路地裏にこそある
陽が落ちてからの一人歩きは気をつけて


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by photographerasuha | 2015-03-19 17:59 | Trackback | Comments(2)
f0203836_22272398.jpg


南スペイン・アンダルシア州の州都、セビージャ。
その旧市街には昔ながらの佇まいが残り、素敵な雰囲気を醸し出している。
中でも、かつてはユダヤ人居住区であったサンタ・クルス街の町並みは特筆ものだ。

道幅は狭くて、まるで迷路のように入り組んでいるから、地図なんてほとんど役に立たない。
けれど、私はそんな路地裏を宛ても無く、迷いながら歩くのが大好きだ。
何かがありそうで、ワクワクしてくる。

「冷たいっ!!」

その日も、そんな路地裏の小道を歩いていたのだけれど...
突然、空から何かが頭に降ってきた。
ソレは髪の毛を通り越して、地肌まで濡らしてしまった。

建物の間から見える空は雲ひとつ無く、地中海地方らしい爽やかな青空だ。
雨じゃないなら、誰かベランダの植木鉢に水をあげていたのだろうか?。
と、そこに後ろからデュエットで話しかけられた。

「どうしたの?」
「大丈夫?」
見た感じ、30歳後半くらいのカップルだ。

「大変!、汚れてるわよ!」
「うわっ、こりゃヒドいな!」
驚いて髪を触ると、緑色の液体が...。

「あ〜、こりゃ鳩のフンだよ。ほら、上を見てみなよ」
なるほど、建物の軒下に鳩が何羽か団子のように固まっている。
ウン悪く、浴びてしまったらしい。

女性はバッグからポケットティッシュを出して、やさしく拭いてくれた。
「おいおい、後ろはもっとヒドいぞ!」
見れば、Tシャツもショートパンツもあちこち緑色に。

「ホント!、ほら、コレも使って!」
女性はもうひとつティッシュを取り出して渡してくれた。
それでも、みるみる染まってしまい、何枚あっても足りないくらいだ。

男性は手が届かない後ろを拭いてくれている。
なにしろ、人通りの少ない路地裏。
男性だけだったらちょっとコワいけれど、カップルなら安心だ。

と、その時だった...。

---続く---

地図を見ながら歩くと、せっかくの素敵な町並みを見落としてしまう
載っていない小道も無数にあるし、そのうち方向がわからなくなったり...
どうせ迷うのなら、見ない方がず〜っと楽しい♪


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by photographerasuha | 2015-03-10 23:12 | Trackback | Comments(0)

続・スリ

f0203836_22592889.jpg


学生時代にヨーロッパを巡った旅でのことだ。

初めて訪れた、フランス・パリの街。
エッフェル塔、凱旋門、ルーブル美術館...
テレビで何度も観た建築物の数々が今自分の目の前にあることに、ついついはしゃいでいた。

セーヌ川の川辺に並ぶ絵描きたち、メトロの駅に集うミュージシャン。
プジョーの自転車に乗った男性は片手に花束、その向こうにはバゲットを小脇に抱えた人。
道行く人々が皆、とにかくお洒落に映った。

長い旅の途中、どこかで親や親戚へのお土産を買って帰りたいのだけれど...
このあとに行くイタリアにはきっと垢抜けたモノがあるだろうし、その次のエジプトには何かもっと珍しいモノがあるかもしれない。
そうも思ったけど、先ずはこのお洒落なパリで探すことにした。

早速、両替をするため銀行へ。
お土産代の他に、当面の旅費も必要だったので、多めに替えておくことにした。
日本円にして、5万円分くらいだろうか。

そこからどこへ行ったのかはもう忘れてしまったけど...
すぐメトロに乗って、どこかの駅で降りた。
改札を抜けて、階段を上って、地上へと出た。

冬のパリにしては、よく晴れて明るい日だった。
...けれども、私だけは漆黒の闇に包まれていた。
何故なら...

「無いっ!!」

ジャケットのポケットに手を入れると、そこにしまったはずものが無くなっていた。
さっき銀行で両替したばかりのお金が全部...。
もう汗は吹き出るわ、顔は真っ青になるわで、周りにいた人にはさぞ気持ち悪い日本人に映ったことだろう。

車内か駅構内で落としてしまったのだろうか?。
いや、ポケットにはジッパーとスナップボタンの付いたフラップがあるから、落ちるはずはない。
茫然としながら、スリに遭ったのだと理解した。

迂闊だった。
きっと銀行で両替したときから狙われていたのだろう。
掏られたことももちろん悔しかったけど、油断していた自分自身がどうにも情けなかった...。

...と、そんな実体験もあって...
服のポケットには、金目のものは入れないようにしている。
それだけで、嫌な思いをしなくてすむのだから簡単なことだ。

どんな分野にもプロフェッショナルがいるけれど、スリも然り。
前回のポストのスペインでの件は、かな〜りヘタな例だ。
プロは気配を完全に殺して完璧な "仕事" をするので、気付いた時にはもう後の祭だ。

旅先での街歩き、くれぐれも気をつけて。

苦い思い出のあるパリのメトロだけど...
時には素敵なパフォーマーが楽しませてくれる
ホットな演奏を聴かせてくれた陽気なジャズメン


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by photographerasuha | 2015-03-03 23:02 | Trackback | Comments(2)