お陽さまの実
2015年 01月 12日
地中海地方の特産品は多々あるけれど、柑橘類もそのひとつ。
例えば、オレンジ。
...と言えば、きっと『バレンシア・オレンジ』を連想するだろう。
因みにバレンシアは、オレンジ栽培には不可欠な強い太陽の光が降り注ぐ、スペイン第三の都市の名前だ。
ところが...、実はその原産はアメリカ・カリフォルニア。
イロイロとあって、バレンシアの名前を冠することになったらしい。
それでも、スペインの地中海沿岸はどこもかしこもオレンジ畑だらけで、それが名産品であることには違いない。
学生時代、旅の途中でビタミン補給を兼ねてよくオレンジジュースを飲んだけれど、格段に美味しかった国がふたつある。
ひとつは、エジプト。
そしてもうひとつが、スペインだ。
店先で目の前で絞ったものをいただける、いわゆるジュース・スタンド。
当時はまだ機械式のものは多くなく、手搾りが多かった。
表皮の油分も混入するせいか、その豊かな香りは例えようが無いほどで、今でも鼻の奥に残っている。
もちろん、果汁も素晴らしかった。
信じられないくらいの甘さと適度な酸味。
とにかく濃厚で、喉を通る度に感動を覚えたものだった。
ここコスタ・デル・ソルは、まさにオレンジ色のお陽さまが微笑む地域。
オレンジ栽培には最適の場所だ。
果物屋の店頭に並ぶオレンジを持ってみればズッシリと重く、果汁をたっぷり蓄えていることをうかがわせてくれる。
そんな「お陽さまの実」を搾ったフレッシュ・ジュース。
その味は、今もなお変わらず。
初めて飲んだときの驚きを、また呼び起こしてくれた。
そして、その記憶はセピア色...
ではなく...
オレンジ色に染まっていた。
暑い日は冷たいジュースを飲みたいけど...
ぬるくても氷は入れない方がおススメ!
せっかくのジュースが薄くなってしまう
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by photographerasuha
| 2015-01-12 22:36