忘れ去られる?ニッポン
2011年 12月 16日
ここ数年、海外を旅していて気になっているコトがある。
以前は町を歩いていると、
「コンニチハ!」
「Japanese?」
と声をかけられたのだけれど...。
ところが今は、
「ニーハオ!」
「Chinese?」
の方がすっかり多くなってしまった。
因みに、私が特に中国人っぽい容姿をしているというワケではないので、念のため。
これは、ギリシャでも例外ではない。
なにしろ、今やギリシャは中国では大人気のディスティネーション。
観光地はいつもたくさんの中国人旅行客で賑わっている。
特に若いカップルは、サントリーニ島で結婚式を挙げるのが人気で、ステータスにもなっている。
天才的に商売上手な中国人のこと、もちろん現地には中国人経営のブライダル業者も存在する。
彼らを見ていると、経済成長が著しいる元気な中国の姿が窺える。
タベルナに行けば、ロブスターなど高級料理を、しかも大量に注文!。
土産物屋に行けば、パンパンになった手提げ袋を持てる分だけ!!。
宿泊は学生でさえ、1泊数百ユーロもする高級ヴィラ!!!。
とにかく、強い "勢い" を感じる。
ところが、20年ほど前似たような状況だった日本人はと言うと...
アテネやミコノス島、サントリーニ島でツアー客を少し見かけるくらい。
これでは、観光業に携わるヒトは、「コンニチハ」よりも「ニーハオ」の方が大切になるのもアタリマエ。
だけど、他にも理由があるような...。
そのひとつは多分、 "外交" 。
日本は随分、その手腕が鈍ってきたように思う。
実は中国は積極的にギリシャの国債を買っているし、各方面に出資をしている。
ギリシャの一連の経済危機が、大量のギリシャ国債を保有する中国に悪影響を与えてしまうかもしれないけど、それをモノともしない勢いが中国にはある。
お財布がキビシイ状況の日本にはそんな余裕は無いかもしれない。
でも、お金を使わなくても有効な外交だってたくさんあるハズ。
できることをやって行かないと、本当に忘れ去られていっちゃうかも。
しっかり舵を取ってくださいよ、ニッポンの船長さん!。
サントリーニ島に寄港したクルーズ船
クルーズの旅も中国の方には大人気
船が多ければ多いほど町は賑わう
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by photographerasuha
| 2011-12-16 01:38