シエスタの村のカフェニオン
2011年 09月 17日
シエスタの島、小さな村の小さなカフェニオン。
この日は朝から、雷を伴った雨が降ったり止んだり。
春から夏へと変わる時に、こんな天気になる。
村を歩いてはみたけど、こんな天気ではネコも出歩きはしない。
島では珍しいあまりの蒸し暑さに耐えきれず、村にただ一軒のカフェニオンに逃げ込んだ。
島のカフェはオープンテラスがスタンダードだけど、このカフェはたまたまインドア。
エアコンがほどよく効いていて、蒸し暑さにへこたれてしまったカラダに染み渡る。
外国人の多い観光スポットは話は別だけれど、シエスタの時間のカフェは閑散としている。
客がいなければ、店主でさえ椅子にもたれて昼寝を楽しんでいる。
このカフェも、やはり客は他に誰もいなかった。
ほどなく奥から店主のご婦人が出てきて、席を勧めてくれた。
とにかくカラダを冷やしたかったので、フラペを注文する。
フラペとは、アイスコーヒーのこと。
それも、普通はネスカフェで作ってある。
そう、どこのスーパーや商店でも売っている、あのネスカフェ。
ただそれだけなのに、島のカフェでいただくと、何故かとても美味しく感じてしまう。
壁にはこの村で撮られた、古い写真がたくさん貼ってある。
どれもこの島の移り変わりがよく写っていて、説明書きが無くてもまるで物語のように読み取ることができた。
「お待ちどうさま」
穏やかで優しい笑顔と一緒に、フラペが運ばれてきた。
例えネスカフェで作ってあっても、手作業がいくつか入っている分、パッケージに入った業務用の出来合いのモノよりは何倍も美味しそうに見える。
さあ、いただきまーす!
...と、その時。
どこからか寝息のような音が聞こえてくる。
他に客はいないし、店主は新聞に目を通している。
もしや...?
と思い、隣のテーブルの下を覗きこむと...
見ーつけたっ!
椅子の上に、のんびりとシエスタを満喫中のネコ。
ミルクをたっぷりと入れた冷たいフラペが喉を通るゴクッという音と、ネコの寝息だけが聞こえる昼下がりのカフェニオン。
シエスタの村での、ほっとしたヒトトキ。
カフェニオンやタベルナの椅子はネコたちにとってはベッド代わり
座る時はどうぞお気をつけて
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ASUHA -明日葉- 作品展 開催中です
9月22日(木)まで
20日(火)は休廊、最終日は19時頃から片付けを始めます
シエスタ写真家・ASUHA -明日葉- 作品展
In the town of SIESTA -シエスタの町で- 2011
〜エーゲ海に浮かぶ島の昼下がり
2011年9月9日(金)〜22日(木) 11:00〜20:00(入場は19:00まで)
[※12日(月)・20日(火)は休廊]
入場無料
東京都中央区銀座1-7-7
ポーラ銀座ビル4F
MIKISSIMES GINZA GALLERY(ミキシム銀座ギャラリー)
[メガネ・パリミキ併設]
http://www.paris-miki.co.jp/corporate/news/gallery/schedule2011.html
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by photographerasuha
| 2011-09-17 14:15